時刻は、午前0時30分。そろそろ目的地のジョードブルに着く時間です。
いつ到着しても、すぐに降りられるように、荷物の整理を始めますが、ここで問題が発生です。
私の友人は、荷物が盗まれないように、チェーンロック(ダイヤル式のカギ)で座席に固定していましたが、鍵の番号が変わっていて開かないとのことです。
友人は、それから、番号合わせに挑み続けます。そして20分が経過し、そろそろ、カバンの引きちぎりが脳裏をかすめたとき、「パコン」という音ともに解錠作業が完了です。ジョードプル到着の5分前でした。(お見事)
無事に荷物と共に、、ジョードプル駅に降り立ちます。
次は、ジョードプルを6:10発の列車で、ジャイプールを目指します。その間、約5時間ジョードプル駅で仮眠をとることにします。
はじめにリタイアリングルーム(Retiring Room)に行きますが、満室なのかどうかわかりませんが断られ、結局、ウエイティングルーム(Waiting Room)に行くことにします。
インドのみなさんは、いつものように床で寝ていましたが、私たちは、椅子に座って寝ることにします。
夜のインドの寒さに耐え、外が明るくなってきます。
冷え切った体をチャイで温め、再び列車に乗って出発です。
今度の電車は、AC付き座席車です。シートは、リクライニングなので倒すことができます。
朝の時間なので、車内に食べ物なども売りに来ます。
私は、爆睡でしたが、友人はカレーコロッケパンのようなもの食べたようです。
到着予定時間の10:50とほぼ変わらない時間に、ジャイプールに到着します。
本日の最終目的地はバラトプル(Bharatpur)で、ジャイプールを17:10発の列車で行く予定です。
そんなことで、ジャイプールで許される6時間を有効活用し、アバネリ村(Abhaneri)にあるチャンドバオリ(Chand Baori)という階段井戸を見に行くことにします。
チャンドバオリは、ジャイプールから約100km離れていて、バス等を利用すると、2時間半ぐらいかかるとの情報だったので、リキシャーまたはタクシーを利用することにします。
列車を降りてすぐに群がってくるリキシャ―運転手と、早速、交渉を開始しますが、遠すぎるためリキシャーでは無理とのことです。
今度は、タクシーと交渉しますが、9000ルピーから始まった交渉は、4500ルピーまでしか下がりません。予算は1500ルピー程度を想定していたので、チャンドバオリを諦めることにします。
ということで、ゆっくりランチでも食べようと、駅のクロークに荷物を預け、フラフラと歩いていると、どこからか「アバネリ、アバネリ」という声が聞こえます。
振り向くと、さっきまで交渉していたタクシーの運転手がいます。どうやらタクシー運転手のたまり場を通過したようです。
軽く挨拶を交わし、再び進みはじめると彼から情報を聞いた他の運転手が、私たちの後を、追ってきます。
そして、新たな運転手の言い値は、3500ルピーです。既に先程の値段より1000ルピーも下がっています。(あれれ)
結局、2000ルピーで交渉成立です。そうと決まれば、即出発です。のんきに昼食を食べている時間はありません。
タクシーは、TADA社製の小さなセダンです。しかも、私たちと交渉していた人は助手席に乗り、ドライバーが別にいます。
ちなみに、交渉人が言うには、ドライバーは、ヒンディー語しか話せないから、私が通訳として同乗するとのことです。
おかげで私たちは、狭い後部座席に3人で乗ることになり、キツキツの状態で1時間半のドライブです。
この旅で最もきつい移動となり、尻を痛めましたが、チャンドバオリに到着です。
いよいよチャンドバオリに入ります。
入場料などは特になく、中に入ることができます。
これが階段井戸です。
井戸というか、立派な建築物です。
壁面に無数の階段が規則正しく設置されており、一度にたくさんの人が水を汲むことができそうです。
そして、私たちは井戸の水を汲むため、階段への入口を探して歩きますが、柵がしてあり入ることができません。
なんと、階段井戸の周囲を回ることはできるのですが、下に行くことができないのです。ここまで来たのにがっかりです。
係りのおじさんにお金を渡せば、入れたかな。
井戸の水を汲むことができず残念でしたが、時間もないのでタクシーに戻ります。
ドライバーたちがどこかで休憩しいるらしく、見当たらなかったので、近くにあった売店に行き食料を買うことにします。
昼食も食べずにきたもので・・。
私は、チップスとペプシを購入です。
しかし、私はそのペプシの色に違和感を感じます。そして、ゴクリと一口飲んでみると不味いです。
こんなペプシは初めて飲みました。残りのペプシは村の人に返還します。
ドライバーたちも戻り、ジャイプールに帰ります。列車の出発までは、残り2時間です。来たときのペースで行けば、十分間に合いそうです。
ところが、30分走ったところでまさかの事態です。パンクです。
スペアータイヤは積んでいたのですが、ジャッキが無かったため、タイヤを交換することができません。
結局、私たちは車を降り、ドライバーがパンクした状態で車を走らせ、修理場に向かいます。
そして、残された私たちは、修理場を目指してトボトボと歩きます。
15分ほど歩くと到着です。意外と近くにありました。
パンクが直り、再出発です。
時間を大幅にロスしてしまったため、交渉人が弱気な発言(17時までにジャイプールに着かない)を繰り返します。
そして、私たちも半分諦めモードでです。
ただし、一人だけ諦めていない男がいました。ドライバーです。彼は、ここから驚異的な追い込みをはじめます。
高速道路を順調に走り抜け、ジャイプール市内に入ります。
ここから、道路渋滞がはじまりますが、細い路地に入り、渋滞を回避しながらグイグイ進みます。
再び、タイヤの空気漏れ(タイア交換なしで対応)や工事による道路の通行止めなどの障害に遭いましたが、光速ピットインなどでトラブルを切り抜けます。
そして、時刻もそろそろ17時を迎えようというとき、急に交渉人がダッシュボードを叩き、祈りを始めます。ついに壊れたかと思った瞬間、路地を抜けたタクシーはジャイプールの駅前に躍り出ます。
列車の出発時間、5分前です。(グッジョブ)
いつものように列車が遅れていれば、余裕なのですが、こういうときは、定刻どおりに来るものです。
駅構内に預けた荷物を拾い、列車に飛び乗ります。列車の出発が1番手前のプラットフォームNO.1からでよかったです。
列車での移動も終え、本日の最終目的地であるバラトプルに到着です。バラトプル駅から宿までは、リキシャーで向かいます。
宿は、特に予約をしていないので、とりあえず明日の目的地であるケオラデオガーナ国立公園(Keoladeo Ghana National Park)に近い宿に行くことにします。
到着したのは、サンクチュアリ ロード(Sanctuary Rd)沿いにあるホテル ペリカン(Hotel Pelican)です。今夜は、ここに泊ります。
下の写真は、ホテル ペリカンから見るサンクチュアリ ロードです。
ホテルのレストランで食事をします。
長距離移動で疲れた体を癒すため、ビールをオーダーしますが、まさかの品切れです。
隣にいるロシア人グループは、ガンガンに酒を飲んでいるのに、まさか、彼らが全て飲みほしたのか・・?
しかし、しばらくすると、どこからか見たことがないビールを調達してきてくれました。(スパシーバ)
ホテルペリカンの料理は、全てボリュームがあり、うまいです。ろくに昼食もとっていなかったので最高です。
カレーもラーメンどんぶりのような容器でてきました。
小皿を使って日本風のカレーライスを作ってみました。
ちなみに、私たちの隣で宴会をしていたロシア人グループは、宿泊客ではなく、宴会が終わるとホテルペリカンから出て行きました。
ということは、ホテルペリカンのレストランは有名なのかな。
部屋に戻り、いつものようにお湯の出ないシャワーを気合いで浴びます。昨日から、シャワーを浴びていないのでスッキリです。
明日は、早朝から、ケオラデオガーナ国立公園でバードウォッチングです。
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☆アミーゴ旅日記☆